2018年7月15日~16日にかけて香川県の男木島で開催されたWordPressのイベントWordCamp Ogijima 2018に実行委員として参加してきました。
WordCampとは、世界NO.1シェアを誇るオープンソースのブログ/CMSソフトウェアWordPressのユーザーと開発者が、その普及と情報交換を目的として一堂に会する公式のイベントです。昨年、世界では48の国で128回のWordCampが開催されました。
WordPress はコミュニティによって支えられていて、WordCampもボランティアが運営を担っています。日本では今まで、東京や京都・大阪・神戸・福岡・名古屋など大都市で開催
今回のWordCamp男木島については、離島での開催・リアルキャンプ宿泊・フェリーのチャーターなど通常のWordCampには無い様々な魅力が詰め込められており、人口約160人の小さな島で250人規模のイベントを行うという挑戦づくしのWordCampでした。
人口160人の島で250人規模のイベントというと凄まじい規模のようにも感じますが、WordCampとしては人数的に少ないほうです。
そのためチケットはプレミア化しており、一般チケット・Tシャツ付きチケット・キッズチケット・BBQ+テント泊チケットなど色々な種類のチケットがあったのですが、広報班の素晴らしい活動の結果もありほとんどのチケットが発売開始から数時間で売り切れる事態となりました。
その後しばらくしてキャンセル分が出るなどし、10人分のチケットの再販が行われましたが、それもわずか5分~10分ほどで売り切れてしまったようです。
実行委員について
1月には実行委員会が発足しており、私が加わったのは4月末のため、1番最後のほうに加わった中の1人です。しかしとても雰囲気の良いチームで、すぐに慣れることができました。
実行委員は合計約40人で、実行委員長と副実行委員長を始め、制作班・広報班・スポンサー班・リアルキャンプ班など様々な20近くのチームにより運営が行われました。複数のチームに所属している実行委員もいましたが、私はこの中の動画班のみに所属し、アフタームービーの制作を担当させていただきました。
WordCampは非営利のイベントであり、実行委員は全員ボランティアの集団で、私も個人のボランティアとして参加しています。
月に3回オンラインでの全体ミーティングが行われ、それ以外に各班で必要に応じて何回もミーティングが行われています。
既に制作班として実行委員に加わっていた知人から「動画班が足りない」ということでお誘いを受けて参加した”受け”の体勢だったこともあり、当初の印象は「ボランティアにも関わらずみんな凄まじい熱量だな…!」と感じていましたが、いつの間にか私もその熱に取り込まれ、気付くと「絶対にこのWordCampを最高のイベントにしたい!」と思うようになっていました。
イベントの運営側を経験するのは今回が人生初の出来事でしたが、非常に素晴らしいメンバーで構成されたチームで、このWordCamp運営を通して得られたものは私にとってとても大きな財産となりました。
WordCamp男木島の事前準備や当日について
WordCamp男木島では、開催地が離島のためWordCamp東京などのように設備の整った会場はもちろんありません。小学校の体育館が会場という、これもまたWordCampとしては異質の会場でした。
真夏の開催であること、会場が体育館であること、会場から懇親会会場の灯台までは炎天下のなか40分ほど歩かないといけないこと、リアルキャンプという試み、様々な課題があり安全面に対する準備はかなり入念に行われました。
熱中症対策については、看護師の配置や飲み物の無料提供、体育館の気温をどうすれば下げることができるかのアナログ的対応等が行われ、スポーツタオルやうちわといった実用性重視なノベルティが配られました。(イベント後も使えるし思い出にもなるしデザインも良くて最高…!)
またWordCampのカンファレンスだけ参加する方、カンファレンスの後に高松市内での懇親会に参加する方、男木島でのBBQ懇親会に参加して高松に帰る方、BBQ懇親会参加後に男木島島内の宿に宿泊する方、BBQ懇親会&リアルキャンプでキャンプ場に宿泊する方など、様々な参加パターンがあったことから、人数把握や行方不明者対策などもガチガチに固めていました。
そこで大活躍だったのが、この「もぎりチケット」。
この各参加者をIDで割り振ったもぎりチケットにより、人数把握や「いつ、どの時点でどこにいたか、どこを通過したか」などがわかるようになっています。
もぎりチケットは参加者全員の首からぶら下げてもらっていたパンフレットと一体化しており、緊急連絡先の記載も。(写真では電話番号部分を黒塗りにしています)
私は動画班で安全面等についてはノータッチだったこともあり、全ては把握しきれていないのですが、その他にも色んな対応が施されていたのではないかと思います。
これらの入念な準備や細かな対応により、熱中症患者や行方不明者などが出ることもなく、イベントは大成功に終わりました。
セッションやBBQ懇親会はもちろん、バナー付きのチャーターフェリーでは皆さん朝からとてもテンションが上がっていましたし、キッズスペースや子供向けのワークショップのスペースを設けるなど家族連れでの参加者に対して非常に手厚い対応が行われていたこと、WordCampでテントを張って泊まるリアルキャンプを実行してしまうところ(通常ほかのWordCampではキャンプはありません)、BBQ懇親会とは別で高松市内でも懇親会を用意されていたこと、その他もろもろ含めて非常に良いイベントだったと思います。
WordCamp男木島について検索してみると大勢の方がブログを書いてくださっていますし、WordCamp男木島の公式サイトでも皆さんの記事がまとめられているので読んでいただけたら嬉しいです。至るところで大絶賛されていて、実行委員の1人として非常に誇らしい思いです。
動画班として制作したアフタームービー
莫大な時間と労力をかけて準備が行われたWordCamp男木島ですが、私は動画班でアフタームービーの制作が担当だったため、本番は当日の撮影、それから後日の動画編集でした。
そのアフタームービーが先週末に完成し、7月23日に無事公開されました。
主にSony a6500とZhiyun製ジンバルのCrane 2を使って撮影を行いましたが、DJI製ドローンMavic ProやNikon D750なども使用しています。
ほぼ私1人での撮影だったため撮影しきれていないところ(キッズスペースやワークショップ、リアルキャンプ班がキャンプを設営している様子などなど)も沢山ありますし、合計3時間分の撮影データを2分18秒にまとめておりますので、全てをお伝えすることはできていないかもしれません。
しかしながら、このアフタームービーをご覧いただくと、WordCamp男木島が非常に良いイベントで参加者の皆さんが楽しんでいらっしゃったこと、それから様々なバックグラウンドを持った多種多様な人々が集まっている様子がわかるかと思います。
参加者の皆さんがとても素敵な笑顔で、「撮影しても良いですか?」と尋ねると快く応じてくださり、笑顔で手を振ってくれたりコメントをくれたり、私としても撮影していて非常に楽しかったです。
実行委員やスポンサー様を始め、当日WordCampにいらっしゃった皆さん、本当にありがとうございました。
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